岩本隆雄『星虫年代記2』読了
先週の金曜日に、住吉書房で購入。
きっちり纏まった時間旅行物の『鵺姫真話』。
『真話』の周辺を補完する『鵺姫序 翔』。
どどーーんとスケールを拡大して、星虫世界を総ざらいする『鵺姫異聞』。
純、まさる、隆のふるまいに、にやにや。
変わらず楽しめました。
記憶していたソノラマ版を思い起こしてみると、
- プロジェクトの科学面での解説
- プロジェクトに反対するテロリスト側の人物や設定
- 地球外生命たちの記述
- 『星虫』との伏線
この辺りが加筆修正分のような気が。
異星人あたりはすごいなあ。 もう完全にファイブスター物語級じゃないか。
大きな背景を、等身大の視点からなるべく外さないように描くあたり、らしいなあと思うのですが、今回はずずいと書ききった感じが。
ソノラマ版ではさらっと触れられたくらい、と感じていたので、新作を読む気持ちで楽しめました。
というか、『異聞』終盤はなんだか隆がおいてけぼりな気がっ(笑)
『夏休みは、銀河!』での終わり方といい、未来方向への伏線をぽんと置いておく辺りが、わくわく感の一つなのかなあ。
今回も楽しいひと時でした。
星虫年代記 2 鵺姫真話/鵺姫序翔/鵺姫異聞 (朝日ノベルズ)
- 作者: 岩本隆雄,えむかみ
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2009/05/20
- メディア: 新書
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