岩本隆雄『星虫年代記2』読了

先週の金曜日に、住吉書房で購入。


きっちり纏まった時間旅行物の『鵺姫真話』。
『真話』の周辺を補完する『鵺姫序 翔』。
どどーーんとスケールを拡大して、星虫世界を総ざらいする『鵺姫異聞』。
純、まさる、隆のふるまいに、にやにや。 
変わらず楽しめました。


記憶していたソノラマ版を思い起こしてみると、

  • プロジェクトの科学面での解説
  • プロジェクトに反対するテロリスト側の人物や設定
  • 地球外生命たちの記述
  • 『星虫』との伏線

この辺りが加筆修正分のような気が。
異星人あたりはすごいなあ。 もう完全にファイブスター物語級じゃないか。
大きな背景を、等身大の視点からなるべく外さないように描くあたり、らしいなあと思うのですが、今回はずずいと書ききった感じが。
ソノラマ版ではさらっと触れられたくらい、と感じていたので、新作を読む気持ちで楽しめました。
というか、『異聞』終盤はなんだか隆がおいてけぼりな気がっ(笑)


『夏休みは、銀河!』での終わり方といい、未来方向への伏線をぽんと置いておく辺りが、わくわく感の一つなのかなあ。
今回も楽しいひと時でした。

星虫年代記 2 鵺姫真話/鵺姫序翔/鵺姫異聞 (朝日ノベルズ)

星虫年代記 2 鵺姫真話/鵺姫序翔/鵺姫異聞 (朝日ノベルズ)