内輪向けネタ本?

そうそう、図書館で手にとって笑ってしまった本を。
タイトルを控えるのを忘れてしまったので、紹介できないのですが。
「ファンジーワールド・トラベルガイドブック」みたいなタイトルで、てっきり名作案内だと思ったら、ファンタジー小説にお約束の道具・人物などを扱った用語集で、しかも架空の旅行会社による旅行の手引書の体裁をとっているという「ネタ」っぷり。
例えば

・けん【剣】
  剣の譲渡に関わる際には細心の注意を払い、高名な魔法使いに助言を求めるとよいでしょう。
  なぜならファンタジーワールドの剣はおしなべて不必要に強力で、敵が近づくと光ったり、唸ったり歌ったり、貴方を否応の無い過酷な運命の旅へ旅立つ破目に陥れたりするからです。
  能うならば、剣を手に入れる一切の機会を避けるべきです。
  もっとも、当ファンタジーワールドで剣を帯びずにいることは、服を着ずに繁華街を歩くようなものなのですが。
  以下に、絶対に受け取りを拒否すべき危険な剣について、特徴を記します。
  1.・・・

こんな風に、ファンタジー世界の『お約束』を、一般の『常識』に照らしたときのギャップをネタに洒落のめした本で、どう考えても幾つもの本を読みこなした人に向けた「内輪」のものです。
一応『指輪物語』と『エルリック・サーガ』のネタは分かったものの、後はさっぱり。
何時の出版かは知らねど、こんなものまで出版されるんですから、趣味人の遊びは底が知れません。w


補足:嘲笑・諧謔・ひょっとすると自虐系の作りなので、真面目に取り合うと不愉快になりますから注意(笑)