地上・地下のルール

今月の4日に日テレで放送された、エコウィーク特別番組。「今から、私たちから始められるエコ」という切り口から、環境負荷の低い社会を実現する為の、先進的な取り組みの数々を紹介する面白い番組でした。
この中で、店頭で商品を選ぶときの2つのルールが、とりわけ気になりました。


『地上・地下のルール』。
地下から掘り出したもの(石油)から作った製品でなく、地上で育ったもの(植物)から作った製品を選ぼう、というルールです。
石油製品も、植物製品も、最終的には燃やして処分します。
空気から石油を作って地下に戻すことは出来ませんから、これは、地下に固定されていた炭素を地上に出して、大気中の炭素の量を増やすことになります。
一方で、植物(木・綿etc...)製品が含んでいるのは、地上に固定された炭素です。燃やせば同じように空気中の炭素を増やしますが、燃やした分だけ植物が育つようにすれば、使った分を短時間で回収することが出来ます。
使ったら、元に戻す。元に戻せないものは、使わない。
とても分かりやすいし、実践しやすいです。良いアイデアですよね。


『距離のルール』。
ある物を無いところへ運んで売るのが商売。とは言っても、同じ物をわざわざ遠くから持ってくることはありません。運ぶ為には燃料(ガソリン・電気)が要るのですから。
もし東京のスーパーで、熊本産のみかんと、千葉産のみかんがあったなら、千葉産のみかんを選びましょう。それは距離が近い分だけ、「エコ」なみかんです。
そういうルールです。
地産地消」モデルにも近いですね。


どっちのルールも、「この商品はどこから来たんだろう?」と考えて選ぶところは同じですね。
「どこから来たんだろう?」そう考えると、退屈な普段の買い物も、楽しいパズルにも思えてきて、楽しいと思います。


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