アメリカ版Shall We Dance

大笑いしても体があったまりますよね。それが気持ちの良い笑いなら尚のこと。
米・ハリウッド版のShall We Danceを観ました。
うー、家族が借りてきたのでつい観てしまった。
今日はすることがあるのに…。
でも、あー、面白い!


ありふれた日常に生きる人たちの頑張りと気持ちを、楽しく描いたコメディ。
原作の大笑いのツボはそのままに。
でも、同じテーマでも気持ちへの焦点の当て方が違うような感じがあって、そこがまた楽しいです。


原作では「恥ずかしい…」という思いをちくちくと刺激しながら、随所で笑いに変えてゆく段取りが見事でした。
一方、リチャード・ギアが「恥ずかしかったんだ」の後に続けた言葉は、こちらの虚を突き胸を突く見事なもの。

シーンの割き方でみると、非難されるべき行動は、ずっと控え目な印象。反対に、奥さんへのフォローがこれでもかとばかりに入ってるところは、社会の差なのか、流石です。
どうしても「?…ちょっと理解できない…?」と思うシーンもあるので、これはアメリカ人の感覚なのでしょうね。
日本のお洒落とアメリカのお洒落。見比べるとまた新しい発見があって2度も3度も楽しめそうです。
いっそのこと英・仏・印・中と、各国独自の「Shall we dance?」が作られたりしたら、とても面白そうです。


直向きに打ち込む様子が与える感動と、没頭が引き起こす滑稽さの掛け合い。これは日米問わず良いところなんでしょうね。
この映画の、海の向こうでの評判が気になってきました。